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小我は必ずどこかでゆがみが出てきます。
不妊治療をどこでやめようか、と迷っているときは、以上のようなことを一度じっくり考えてみてください。
相談者の中には、あきらめきれずに20年近く治療を続けて、もう最後にしようと思ったときに、妊娠できたという人もいました。
20年つらぬく、ということ、それだけの継続と努力が、その人の学びにとって必要だったのでしょう。
でも、すべての人が同じではありません。
それぞれ自分の思いに正直に、できるところまで治療を続けていけばいいと思います。
ただし、結果をあてにするのはやめましょう。
できなければそれで仕方がない。
でも私はできるかぎりのことがしたい。
懸けてみたい。
その思いは、まだ見ぬ子どもへの愛情です。
そういう愛があるなら、続けてもいいでしょう。
けれど、「もうあきらめようか」という思いが出てきた時点で、違う道が目の前にきていますよ、ということです。
その思いそのものもジャッジの基準です。
たましいからのメッセージがスッと理解できる瞬間が必ずあります。
その声にも、素直に耳を傾けてください。
宿命を受け入れることが必要なときがきたのです。
治療にかけた時間と努力は決して無駄ではありません。
まだ見ぬ子どもを思い、母になることを夢に見て、つらい治療に耐えてきたこと。
たとえ実際にわが子を胸に抱くことはなくても、「子どもを愛した」という体験です。
その体験を通して、母性について考えたり、自分自身を見つめ直したりできたでしょう。それこそが宝です。
その学びが本物であれば、治療に成功して出産した人には、心から「おめでとう。
よかったね」と言えるようになっているはずです。
「子どもがいない人生」を充実したすばらしいものにするかどうかは、これからのあなたしだいです。
今まで頑張ってきた自分をほめてあげてください。
胸を張って、笑顔で新しいステージに進んでください。
治療は自分で選んだ道。
すぐに子どもを授かる人と比べて「私は運が悪い」と思いつめ、自分に恵まれた点があることに気づけないと、つらさは増します。
赤ちゃんを産んで育てるだけが子育てではありません。
部下を育てる、生徒を育てる、弟子を育てる、さまざまな子育てがあります。
自分の子どもを育てるのは、「価値あること」のすべてではなく、そのひとつなのです。自分にできるかぎりの努力はしたい、という、まだ見ぬわが子への愛があるなら、治療を続けてもいいと思います。
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